音源ファイルとなる PCM ファイルは、GUS の PATCH ファイルです。 GUS の PATCH が本来どういうものとして使われているかは知りません。 Timidity で SC-55 並の曲をなんとか演奏できるように、いろんなサイトから PATCH ファイルを集めて、いろいろ調節してできた設定ファイルを含めたものが http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~shom/timidity/shominst/shominst-0409.zip です。このファイル以上の PATCH のアーカイブは私は知りません。 はじめはこのファイルを手に入れるだけでいいでしょう。 音のよしあしはすべて音源になる PCM ファイル、及び、その設定に依存します。 shominst-0409.zip 以上のものを望むのであれば,自分で PATCH を探したり 作ったりしなくてはいけないでしょう. Timidity がはじめての人向けの説明をします。 Windows95(NT)での場合。 1)必要なもの。 (1)バイナリ http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~shom/timidity/0.2i-distribution/distribution.html もしくは、 http://www.cgs.fi/~tt/timidity/distribution.html から、 Timid95iv2.zip : Win95 GUI 用 Timid95iv3.zip : Win95 GUI 用(ちょっとバグがあるけどこれを使った方がいいかと) tim3202i.zip : Win32 console 用 をとって来て下さい。 これらは、同時発音数とかにすこしばかり問題がありますので、 http://www.bekkoame.or.jp/~dai/daisuke/timidity.html から、 Windows 用バイナリ(tim3wb.lzh,tim3rwb.lzh) も取って来て下さい。 (2)音源ファイル、 http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~shom/timidity/shominst/shominst-0409.zip を取ってきてください。10 M もありでかいです.これで満足いかなかったら、http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~shom/timidity/shominst/ を覗いてみてもいいでしょう. ftp://ftp.leo.chubu.ac.jp/pub/multimedia/midia/ とかに 8M くらいのもあります. (3)インストール 1: 適当に Timidity 用のディレクトリを作ります。 ここでは,C:\WIN\MUS\TIMIDITY としておきましょう。 2: C:\WIN\MUS\TIMIDITY\BIN を作り、そこにバイナリのファイルを 展開して置きます。 2':C:\WIN\MUS\TIMIDITY\BIN2 を作り、そこに、 http://www.bekkoame.or.jp/~ikoa/daisuke/timidity.html のバイナリを 展開して区別して置きましょう。 tim2rwb.lzh は README.TXT を必ず読んでおいてください. 3: timidity.exe、timid95.exe を C:\WIN\MUS\TIMIDITY にコピーします。 http://www.bekkoame.or.jp/~ikoa/daisuke/timidity.html に置いてある バイナリは私が再コンパイル版したものです。公式の配布物では最大同時発音数 や日本語文字の出力に問題がありますのでこれを使ってみましょう. 4: C:\WIN\MUS\TIMIDITY で shominst-0409.zip を展開します。すると、 C:\WIN\MUS\TIMIDITY\INST 以下のディレクトリが出来上がるはずです。 また、C:\WIN\MUS\TIMIDITY に *.cfg が展開されますので、 C:\WIN\MUS\TIMIDITY\CFG を作りそこにコピーしてバックアップして おきましょう。 5: C:\WIN\MUS\TIMIDITY\TIMIDITY.CFG を編集します。 dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst/GUS なら、 dir C:\WIN\MUS\TIMIDITY\inst/GUS と絶対パスで設定して置きます。 source default.cfg も、 source C:\WIN\MUS\TIMIDITY\default.cfg と絶対パスで設定しておく方がいいかもしれません。 「#」はコメントとして扱われます。 Windows 版では大文字小文字は区別しないはずですし, ディレクトリの区切りは「\」、「/」両方使えると思います。 6: TIMID95.EXE を起動します。ショートカットを作っておくと いいでしょう。TIMID95.EXE は GUI です。マウスで操作できて 便利です。はじめに configure を選び設定をして置きましょう。 TIMIDITY.CFG のパスは絶対パス(C:\WIN\MUS\TIMIDITY\TIMIDITY.CFG)で 指定していしておきます。また、再生レートは特定のある値でないとエラーが 出ますので、http://www.bekkoame.or.jp/~ikoa/daisuke/timidity2.html に書いてる ようなエラーがでない数値を指定しておきましょう。 この設定は、C:\WINDOWS\TIMIDITY.INI に保存されます。 注意)公式配布のバイナリの方の TIMID95.EXE はドラムセットが channel 10 になっ ていて、さらにドラムセットが複数 channel に設定できません。したがって、 SMFナイフ等でドラムの channel を channel 10 にまとめるということをしないと まともに聞けないケースがあります。 http://www.bekkoame.or.jp/~ikoa/daisuke/timidity.html の私が再コンパイルした ものは対処済みです. 7: TIMIDITY.EXE はコンソールアプリです。バッチファイル等を作って 置きましょう。例えば、 @echo off c:\win\mus\timidity\timidity -c C:\WIN\MUS\TIMIDITY\TIMIDITY.CFG -s 32000 -a -idqq %1 %2 %3 %4 -c は timidity.cfg のある場所。-s は再生レート。-a はおまじない。 -idq の q は出力を抑える。という意味をもってます。ショートカットを ディスクトップ等に置いておくのもいいかも。あとは、日本語のマニュアル http://www.i.h.kyoto-u.ac.jp/~shom/timidity/ にある timidity.1j、timidity.nj を参考に オプションを付けましょう。 再生レートは 7: と同じく注意してください。 8: ショートカットに MIDI ファイルをドラッグしたり、コンソールでコマンド 打ったり、GUI 版でファイル選択したりして聞いてみましょう。演奏がおかしい ようでしたら、*.cfg をいじるか,SMFナイフ等でコンバートするか,がまん しましょう. 9: VSC-55,VSC-88 とは相性が悪いようです。それらをインストールしていると、 Timidity で再生時エラーが出てストップしてしまいます。YAMAHA のや、 WINGROOVE では問題ありません。 (4)その他 略 (5)Timidity のファイル説明 timidity.exe,timid95.exe : 実行ファイル timidity.cfg : 音源の初期設定ファイル default.cfg など *.cfg : 音源の設定ファイル c:\windows\Timidity95.ini : timid95.exe の設定ファイル *.pat : 音源ファイル(どのファイルがどの bank のどの program に相当するかは *.cfg に書いてあります.) ええと,たぶん、これで演奏がうまくいくでしょう。 結構面倒かもしれませんね.Windows 版のインストーラーはないのです. #あとで読んでみるとちょっとわかりにくいかな.