ファンタジックチルドレン見た。悲しいアニメで、最終回、涙目で見てたよ。
題名、FANTASTIC CHILDREN ってなってるけど、カタカナ名はファンタジックチルドレン。ファンタジックなら FANTASIC じゃないのか。ま、FANTASIC って形容詞が通常用いられているかは知らない。調べてみると、ファンタジック自体は和製英語らしい。別件だけど、BATTLE ROYAL をバトルロイヤルじゃなく、バトルロワイアルと表記されてたりして腹立たしい。ROYAL をフランス語として発音するとロワイアルになるみたい。でも、BATTLE は英語なんでフランス語ではない。翻訳サイトでフランス語に直すと、BATAILLE ROYAL になる。フランス語の発音知らないからなんと呼ぶのかは分からないが、BATAILLE はバトルとは発音しないことは確実だろう。某小説・映画の題名の影響なんだろうか。またまた関係ないけど、?の久米宏読みの「ほにゃらら」が広まってることも腹立たしい。A?Cは「エー何とかシー」とか「エーはてなシー」と発音すべきである。
かなり脱線してしまったけど、このアニメは姫の魂をあるべきところに戻すために転生を繰り返す白髪の子供たちの話。5歳で転生前の記憶が復活し、12歳で転生前の記憶を失う。ために12歳になる直前に転生を行わないといけない。そしてその7年間の間に姫の魂を受け継いだ人間を探す。ただし、5歳で、5歳までの人生を捨てなければならない。12歳までに12歳以後の人生を捨てて転生しなければならない。その歪んだ生き方をしなければいけないがために、苦悩を強いられる。正常な人の生き方に返らせようとする宇宙の摂理としての閻魔との戦い。閻魔は前世の記憶ではな、現世の記憶に縛られよと白髪の子供達を精神的に誘惑する。しかし、子供達は姫を助けるため、元あるところに戻るために現世を切り捨てる。
一方、姫は死に別れた恋人ソランと出会うために常に待ち続ける。その姫の魂自体が持ってる意思を、姫が転生した人間は記憶の奥底に止めながらも完全に意識しているわけではない。何か足りないそういう精神に半ば病みながら、転生後の姫は生き続ける運命を背負う。転生後の姫は、転生前、姫が生きていた星の絵を描く。しかし、絵を描き続ける強い意志はあるが、その絵が何なのか、そして、何のために絵を描くのか分からない。誰かを待っているという感じはあるのだが、誰を待っているのか分からない。分からないその強い執念に囚われ続ける人生を送りつづける。
ま、とにかく、登場人物全員が苦悩するというアニメ。最後はハッピーエンドだったのが救いだが、それはすべてにおいて幸福な結果というわけではない。最後、セスとティナは生と死の狭間で、生きるべきなのか、生きるならどう生きるべきなのかという難しい問題に直面する。その葛藤及び最終的な選択する姿はかなり感動的であった。
このアニメの複雑な状況をここで説明しながらいかに悲しいのかを書くのもいいのだが、長くなるし興醒めでもあるので止めておこう。このアニメの最後の選択は無難かなと思った。そこがつまらないところかもしれないが、そうでないと救われないんだよな。
OP、ED はそこそこよい。ED は心に訴える強さはちといまいちかな。最終回、最後の方でOPが流れるんだけど、心詰まって感情が乱れるのを止めさせる努力を粉砕させるくらいの力ぐらいはある。ただ、OP は歌としては単純すぎるかな。
アニメとしてこの作品を考えてみる。内容はいい方。表現は淡白。登場人物誰も同じ表情だし。メリハリつけると作品の雰囲気壊してしまいそうだから仕様がないところなのかも。
悲しいアニメが好きなら見てもいいんじゃないかなと思うよ。