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2005/05/19: 常任理事国 その1

 なんか、最近、日本は常任理事国になろうと運動してる。インド、ドイツ、ブラジルと組んで。私はならない方がいいんではないのかな思ってるけど、常任理事国になることに異論を挟む記事を新聞であんまり見ない。

 常任理事国及び非常任理事国の増加は、たぶん、今の常任理事国の権威を維持しようとすることの現れだと思う。ただ、第二次世界大戦の戦勝国であっただけで、拒否権という強い権限を持つ常任理事国になって、世界を統合する国際連合のトップに居座っている状況は異常だ。その異常に異を唱えさせないために、理事国の拡大を図ってる。さらに、その候補であり、経済的な力がある日本、インド、ドイツ、ブラジルからおこぼれを貰おうとアフリカとかの小国が目を光らせてる。なんか、すごく嫌な状況なんだよ。

 国際連合。どんなに大きな国もどんなに小さな国も1票の権利を持ってる。まず、異常。人口や国連拠出金の大小で票の数変えて欲しい。極端な差を付けることはない。大国:小国=10:1くらいに。小国は意見を言えにくくなるだろうけど、小国同士固まって意を合わせてから意見を言えばいい。大国、小国が同等に扱われてしまうから、特に国際的に責任を持っていない小国に国際連合が振り回されることが少なくなり、それによって、国際連合の権威性が上がると思う。

 常任理事国、拒否権を持つ。これも異常。しかも、国連拠出金ぜんぜん出していない国が堂々としながら理事国の椅子に座ってやがる。国連拠出金少ない国は常任理事国から締め出されるべし。少なくとも拒否権の権利を一時的に喪失されるべき。ま、現在の常任理事国で一番相応しくないのはフランス、その次、ロシアってところだな。

 新しい常任理事国のあり方としてはこんなのがいい。拒否権を持つ上位常任理事国。10年間、国連拠出金の上位8位以内であることが条件。条件を満たさないと失効する。国連拠出金の上位4位以内なら空きがあれば優先的に上位常任理事国になれる。最大3カ国。5年おきに、常任理事国の全会一致で選んだり、辞めさせたりできる。次に、下位常任理事国。拒否権を持つが、拒否権は同時に2ヶ国以上出たときのみ有効になる。10年間、国連拠出金の上位12位以内であることが条件。最大6カ国。2カ国は国連拠出金の多い順に自動的に選ばれる。残り4カ国は常任理事国で2カ国以上の反対がなければ選ばれる。この選出は10年おきに行われる。非常任理事国は各大陸から均等にでも適当に選べ。国連拠出金の大小で決めてしまうと、国連がマネーゲームの場になってしまうのかな。

 国際連合は活動的には正しいんだけど、その意思決定過程がかなり問題。大国と小国が同じ1票を持ち、小国多数の論理で事が決まってしまう。そこを解決できれば、私は信頼できる国際機関になれるんじゃないのかなと思ってる。今はだめだけどね。