神無月の巫女を見た。12話完結で完成度高い。ラストの運命に必死に抗おうとする2人の少女の様は感動したよ。絵柄もいいし、ストーリーもまあまあ。2人の主人公の甘い関係も心地良い。ロボットアニメーションの部分が逆にギャップがあったりする。よく考えて見ると、ロボット要らないんじゃない?とか思う。
離反した月の巫女の強さ考えるとオロチ8体意味ないし、オロチから巫女を守ろうとした少年とその成長も意味ない。巫女が召還したムラクモはその月の巫女を圧倒しちゃうし。だから、巫女対オロチ紛争は巫女がムラクモを召還する前にオロチが巫女を殺るしか、オロチ側に勝機がない。ただ、オロチを封じ込める時点で巫女2人の片方の命を代償とするところで問題が生じるが、これはオロチうんぬんよりも巫女同士の問題。したがって、オロチは結局酒の肴程度の存在。8人のオロチも、そのオロチたる所以となる心の闇についてほとんど描かれていない。
というふうに、駄作だと主張しているように思えるだろうが、あくまでロボットアニメという部分はあくまでおまけなので、2人の巫女の関係をほのぼのと見ていればそれでいいのだ。しかし、最後に対決しなければならないという無常が、そのほのぼのさに心地良く浸っていた視聴者に驚きと戸惑いを与える。そして、運命に抵抗する2人の巫女に強く共感しながら、涙ながらに最終話を見るんである。