名古屋で爆発騒ぎがあった。ガソリンばらまいて犯人がビルに立てこもったが、ふとしたきっかけで気化したガソリンで爆発したというあれである。
気化したガソリンが空気とある一定以上の濃度で混ざり合うと爆発の危険性のある状態になる。後は火や放電などある種のきっかけで爆発する。警察はこういった知識をある程度持っているはずで、ガソリンがばら撒かれた場合、犯人に気付かれないように爆発の条件を緩和する方法を取らなかったのかな。例えば、湿度を上げるとか、酸素の濃度を下げるとか、爆発を阻害する無害な気体を注入するとか、気化したガソリンを吸収する素材やら装置を置くとか。ま、その辺、私は知識不足なので詳しくは述べることができない。
報道によると、犯人が火を付け、危ないと察知して警察が動いて、爆発という展開らしい。死亡者が犯人及び犯人に近かった人質と警察官ということだから、爆発の起点は犯人の火だろう。犯人が火を付ける→警察官が動く→犯人がびっくりしてガソリンに着火→爆発という展開なんだろう。警察官が動く→犯人が火を付ける→爆発という可能性もある。とにかく、なんとなく警察が性急に動いてしまったのが爆発の原因のような気がしてならない。ま、警察は犯人が火を付ける→警察官が動く→犯人がガソリンに着火しないで爆発という展開を口裏合わせて発表して、責任回避をはかるんだろうな。ただ、どういう展開であっても、犯人がガソリンを撒いて、3時間経過して危ない状況に至っているわけだから、犯人が一番悪いというわけで、警察の行動の責任を重く見ようと私は思うわけではないけどね。
でも、爆発の危険がある状況でビル付近の野次馬なり報道陣なりを遠ざける処置を警察はしたんだろうか。爆発によるガラスなどの破片で多くの人が怪我をしたわけだし。そこが今回の事件の警察の一番の落ち度と思うな。3人の犠牲者は運が悪かったで済ませることも可能だろうし、それ以外の負傷者の発生は問題があったと思う。
いつものように絵になるシーンはテレビで大々的に報道される。