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TiMidity Windows95/NT? GUI introduction.

TiMidity Windows95/NT? GUIversion とは.
Tuukka Toivonen さん作の TiMidity のオリジナル UNIX バージョンを Nicolas Witczak さんが Windows95 に移植し,Windows95 特有のインターフェースを持たせたものです.

動作環境.
Windows95 でたぶん動くでしょう.メモリが少なすぎると誤動作が生じるかもしれません.音を出して演奏するには,Windows95 に対応した PCM 音源が必要です.音を出さないで wave ファイル等を作成するだけなら PCM 音源は必要ないでしょう.TiMidity は力技で音を出す機構になってますのでそこそこの速さのマシンが必要です.Pentium 75MHz くらいあればかなり重い midi ファイルでも 22050 Hz くらいで演奏できます.

演奏できる Midi ファイルは?
標準 Midi ファイル(Stardard Midi file) 〜.mid のみ演奏できます.RCP,SNG,MM2,MML,FPD などの他の Midi 等の音楽ファイルは別途 標準 Midi ファイル(SMF,MID) にコンバートしないと演奏できません.

Midi ファイルの再現性
TiMidity の音源に相当する Patch ファイルのセットによりますが,GM な Midi ファイルであればそこそこ演奏できるでしょう.GS,XG 等で各音源に特有の機能を使用したものやリバーブ等のエフェクトを使用したものはあまり再現性はよくないでしょう.

TiMidity の音源ファイル って
私はよく知りませんが,Gravis Ultra Sound の patch ファイルが TiMidity の音源です.これらを集めたものがいくつかありますが,庄司さんが集めた shominst0409.zip (10M)で十分でしょう.他にもいろいろありますが,必要に(要求に)応じて適宜探してください.私は 40M のを使ってます.

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Windows95 GUI version のインストール

  1. ええと,インストーラーでインストールできるようになればいいなとは前々から思っていますが,なんせ私が買った Borland C++は professional version じゃないためインストーラーが付いてないんですね.したがって,手作業でインストール必要がなんです.

  2. まず TiMidity のインストール先のディレクトリを決めます.かならず,空白や日本語コートが入っていないところにしてください.なるべくなら,8+3 なファイル名に添う名前にした方が何かと問題が生じにくいでしょう.私は,
      S:\WIN\MUS\TIMIDITY
    に入れています.あと,15M くらい容量を消費するかと思いますのでそれくらいの空きを用意しておいてください.

  3. 次に TiMidity に関連するファイルを展開します.LZH や ZIP を展開するツールが必要です.lha32.exe,unzip.exe(LFN対応版)が便利でしょう.lhasa や lhmelt や winzip などのGUI な圧縮解凍ユーティリティでもいいでしょう.とにかく,先ほど作った timidity のディレクトリに展開していきます.
    1. ここにある timidity の Windows95/NT GUI 版のバイナリ timp3wb.lzh か timp3rwb.lzh(擬似リバーブパッチ付き) を展開します.展開すると batch ファイル (〜.bat)が入ってますのでそれを実行してバイナリを作成してください.あとは,中に入っているドキュメントを参照して必要なバイナリ以外は消しましょう.
    2. 次に,音源ファイルshominst-0409.zip(10M)を展開します.〜.cfg と inst ディレクトリができます.

  4. timidity.cfg を編集します.
      
      dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst/GUS
      
      dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst
      
      dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst/test
      
      dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst/mazpat
      
      dir /nethome/sak95/shom/lib/timidity/inst/release
      
      
    の部分を
      
      dir S:\WIN\MUS\TIMIDITY/inst/GUS
      
      dir S:\WIN\MUS\TIMIDITY/inst
      
      dir S:\WIN\MUS\TIMIDITY/inst/test
      
      dir S:\WIN\MUS\TIMIDITY/inst/mazpat
      
      dir S:\WIN\MUS\TIMIDITY/inst/release
      
      
    などのように自分の環境に合わせて絶対パスで指定してください.

  5. ショートカットをディスクトップに作成します.ショートカットを作成したくなければそのあたりは各自適当にしてください.以下はショートカットを作ったとして話を進めます.

  6. まず,ショートカットをクリックして TiMidity を起動しましょう.

  7. こんな感じで TiMidity が起動します.

  8. 最初に,Configure -- General を選択して timidity.cfg の場所を設定します.先ほど作った timidity.cfg です.絶対パスで指定するようにしてください.「...」を押すと GUI で場所を指定することもできます.

  9. 次に,再生周波数を設定します.再生周波数はPCM 音源のハードに特有な周波数を要求しますので各ハードのマニュアル等を見て各自適当に設定してください.設定の仕方は Configure -- Output の Sample Rate です.

    具体的な数値は私の知っているかぎりは,

      PC9821等のWSS では :
      48000,44100,37800,33075,32000,27420,22050,18900,16000,11025,9600,8000,6620,5510
      86 音源(持ってないのでわからないけど) では :
      44100,37800,33080,22050,18900,16540,11025,8270,5521,4130
      Aptiva (Mwave) では :
      44000,22000,11000 等
      その他の音源 :
      知らない
    です.もし周波数が合わないと以下のエラーがでます.

  10. これで演奏する準備ができたはずです.で,さっそく演奏してみましょう. File -- Open でファイルを選択して「>」を押して演奏します.

  11. マウスでドラッグ&ドロップで演奏することもできます.複数のファイルでやれば複数のファイルを同時に選択することも可能です.複数のファイルを選択したときは「>>|」,「|<<」で演奏するファイルを切り替えます.Track 6 of 8 とかあるのは,8曲中の6番目のファイルが選択してあるということを示します.


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TiMidity の設定
以下で TiMidity の設定について説明します.

  1. Configure -- General

    timidity config file は timidit.cfg ファイルの場所を指定します.
    Volume は要するにボリュームで音の大きさを示します.
    Free instrument afterward は TiMidity の音源ファイル 〜.pat を midi ファイルを演奏するときに読み込む指定です.これをチェックしないと Midi ファイルを演奏していくごとに patch ファイルをメモリにためていく仕様となりますのでメモリを食うことになりますが,その分動作が軽くなることを意味します.UNIX 系の TiMidity ではこれは普通チェックなしになってます.Windows95 ではメモリを節約するためにもチェックしておいた方がいいでしょう.
    View output msg と verbose level は Windows95/NT GUI版ではオリジナルと私の提供バイナリともバグってますのでチェックしない設定にしておくようにしてください.チェックすると無限ループに陥る確率も高くなります.


  2. Configure -- Output

    Sample rate はサンプリングレート,再生周波数です.大きな値にするほど音はよくなります.特に drum の音が豊かになります.できれば 44100 ぐらいには設定しておきたいところですが,それにともない処理が重くなります.特定の値じゃないとエラーが出ますので前述を参照してください.
    Fragment number はどれだけ分割して TiMdity が処理していくかを決める数値です.大きな値にするほど処理が軽くなって,音飛びが少なくなりますが,ストップボタンや一時停止ボタンでの反応が遅くなってしまいます.
    Anti aliasing は音源のファイル周波数と実際の演奏の周波数が違っているときその差を滑らかにする作用があるようです.これをチェックすると多少再生周波数が低くてもそれを補えるようになりますが,anti aliasing の処理のため再生するために多少時間が掛かるよういになります.
    Mono,Stereo は文字通り.8bit , 16bit はサンプリングの精度です.16bit の方が音はよいです.
    Output file は wave 出力とかを選択したときのファイル名を指定します.


  3. Midi render

    Control rate は処理を何秒分の1に行うかを決めます.あまりいじらないほうがいいでしょう.
    Voices Number は最大同時発音数を決めます.最大値は256 です.128 ぐらいで十分でしょう.ま,多くても 64 くらいまでしか同時発音数はいかないでしょうし.オリジナルのバイナリは最大が 48 になっています.
    Fast decay, Fast adjust panning は timidity.nj とか見てね.
    GS drum part check は小柳さんのパッチを有効にします.これをチェックすると drum 関連のシステムエクスクルーシブに対応し,複数のチャンネルに drum を指定してある曲もちゃんと演奏できるようになります.
    Reverb Effect,Reverb Delay は木竜さんの擬似リバーブパッチのパラメータに相当します.詳しくはいろいろ数値を変化させて確かめてください.擬似リバーブパッチが当たってないバイナリはこれが常に空白になります.
    Voices Channels は GS drum part check をチェックしていないときに有効になります.どのチャンネルの音を消したり,ドラムにするかとかを指定できます.


  4. Output

    Win95 audio driver は実際 PCM 音源を介して音を出します.普通はこれをチェックしておきましょう.RIFF WAVE file や raw waveform data はファイルに出力します.出力ファイル名は Configure -- Output の項目で指定できます.


  5. これらの設定はウインドウズディレクトリ( c:\windows\ )の Timidity95.cfg に保存されています.このファイルを手作業で Edit するのは避けた方がいいでしょう.

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使用する上での注意

  1. 前にも書きましたが,再生サンプリングレートは特定の値にセットしないとエラーが出て再生できません.
  2. 私の提供バイナリではオリジナルのバグをいくつか回避していますが,まだ残っているバグがいくつかあります.私が知る限りは midi ファイルを読んで解析している(HDのランプが点灯している)間に停止ボタン(■),一時停止ボタン(||)を押すと無限ループにはまるバグはまだ対処していません.(対処しているとき Windows95 自体がハングしてしまってソースを失ったから・・・(^^;)他にもバグがあるかもしれませんので注意してください.もし無限ループに陥って TiMidity の操作ができなくなったときは,ctrl + alt + del や wintop 等で TiMditiy を強制終了してください.
  3. 他の PCM 音源を使用するプログラムが起動しているとこれまたエラーが出て再生できないことがあります.そのときは,他のプログラムを終了してから TiMidity で演奏するようにしてください.
  4. オリジナルのバイナリを使いたいという人は V3 ではなく V2 を使用してください.
  5. あと,ここに書いてあることはいくつかは間違っているかもしれません.このドキュメントを使って生じた結果,損害にはいかなる補償,保証,責任も持てません.

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その他

なし.

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